定期検診を習慣にするだけで歯の寿命が大きく変わる理由
歯科検診で実際に何をチェックしているのか
歯科検診では、歯と歯茎の状態を複数の方法で確認します。
まず、視診で歯の表面の色や形を確認します。
黒ずみや白濁は虫歯のサインです。
次に、探針という細い器具を使って歯の表面を触診します。
健康な歯の表面は滑らかですが、虫歯が始まると表面に引っかかりが出ます。
レントゲン撮影も重要な検査です。
目では見えない歯と歯の間の虫歯や、歯の根の状態、骨の吸収具合を確認できます。
特に初期虫歯の発見に有効です。
歯周病の検査では、歯茎と歯の間の溝の深さ(歯周ポケット)を測ります。
健康な状態では1〜2mm程度ですが、歯周病が進むと深くなります。
出血の有無も歯茎の炎症を判断する指標になります。
かみ合わせの確認も行います。
かみ合わせが乱れていると、特定の歯に負担が集中して歯が割れたり、顎関節に影響が出ることがあります。
これらの検査に加えて、歯科衛生士によるクリーニングも行います。
歯石は自分のブラッシングでは取れません。
歯石が残ったままだと、その周囲に細菌が繁殖し、歯周病が進行します。
クリーニングによって歯石を除去することで、歯茎の炎症を防げます。
検診は問題を探すだけでなく、現在の口の状態を記録する場でもあります。
定期的に記録を取ることで、変化を早期に捉えられます。
3ヶ月・6ヶ月ごとの通院が長期的なコスト削減につながる
定期検診の費用を負担に感じる人は少なくありません。
しかし、定期検診を受けない場合のコストはそれをはるかに上回ります。
虫歯が進行してC3やC4の段階になると、神経の治療や被せ物が必要になります。
治療回数は5〜10回以上になることもあり、費用も数万円単位になります。
一方、定期検診と初期治療であれば、1回あたりの費用は数千円程度です。
早期発見・早期治療を繰り返すことで、大きな治療を避けられます。
長期的に見れば、定期検診を続けるほうが明らかにコストを抑えられます。
また、歯を失った場合のコストも考える必要があります。
インプラントは1本あたり30〜40万円程度かかります。
ブリッジや入れ歯も維持費がかかります。
定期検診によって歯を失わずに済めば、こうした費用も発生しません。
通院の頻度は、口の状態によって異なります。
虫歯や歯周病のリスクが高い人は3ヶ月ごと、リスクが低い人は6ヶ月ごとが目安です。
かかりつけの歯科医師に相談して、自分に合った頻度を決めることが大切です。